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2008/11/03

去る国鉄型

 ここ数年、国鉄型の引退が相次いでいますね。103系の首都圏各線からの引退、113系の東海道本線東京口の引退は一昨年。これらについては、関西ではまだまだ現役で、そんなに気にならなかった、というか実感が沸かなかったんですが、最近取り沙汰されているこの形式、

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 この、キハ58系列などがそうですが、今気になっていろいろ調べてみたら、ジョイフルトレインなどに改造されている例を除けば、全国で10両台後半程度しか残っていないそうで。しかも今秋~来春に車両の入れ替えが予定されているところがちらほら。少し前は非電化区間なら当たり前に居た系列ですが、今後は本当に特定の地域に、しかも狙って行かないと乗れない形式になるようです。子供のころから慣れ親しんだ車両が姿を減らすのは淋しいですが、姿を変え、また少数ながらまだまだ活躍を続けるだけでもありがたいと思わないといけないのかもしれません。

 そして今秋、営業路線から姿を消してしまう形式がもうひとつ。

Imgp3896

 新幹線0系です。この30日の営業運転を最後に、定期列車から姿を消します。12月に予定されている臨時「ひかり号」がさよなら運転になるとのことです。

 東海道新幹線から引退した1999年、16両編成での運転が最後ということもあり、感慨深いものがありましたが、現在のキハ58系列同様、短編成になっても、山陽新幹線で走り続けてくれるという安ど感のほうが先に立ちました。

 それから9年。いよいよ最期の時を迎えることになったそうです。第一号編成運転から44年めの引退。言葉では表し難い、何とも言えない感情があります。

 新幹線といえばこの顔。長く増備が続いたこの系列、日本最速の列車なのにどことなく愛嬌のある顔立ちは、広く知られてきましたよね。日本に住んでいる一定以上の世代の人ならこの列車、一度は乗ったことがあるという人が大半だと思います。個人的な話ですが思い返してみても、

 祖父に連れられて初めて乗った新幹線。祖父にとっては子守のひとつだったのかもしれませんが、当時の僕にとっては非常に新鮮なものでした。新大阪から京都まで乗って在来線で帰ってくるだけでしたが、きれいな車内、速いものだと思っていた阪急の特急電車が車窓の後ろにあっという間に飛び去ってしまったこと、車内販売のお姉さん、全高架がどこまでも続く近代的な光景、すべてが非日常で、目にするものすべてに驚きを覚えたものです。

 初めて行った関西以外の旅行は、広島、岩国。宮島に行き、錦帯橋を渡った記憶があります。新幹線に乗って遠くに行けるので、前日寝られなかった記憶があります。

 他にも中学の修学旅行の九州、就職してからの東京出張、日帰り旅で岡山を往復するのに使ったり。思い出は尽きません。多くの人が、この車両に対する何がしかの思い出は持ち合わせていると思います。それはこの車両が長距離を走る当時最速の列車であったこと、それ故記憶に残りやすい旅行や、上京などその人の人生の節目に利用する機会が多かったことがありましょう。遠距離恋愛でお世話になった、という人も多いでしょう。

 また同時に、日本の高度経済成長の牽引車といいますか、近代日本の象徴的存在であったこともこの車両の存在感の大きさを物語っています。機械遺産にも認定されています。

 当時確立された技術で作られた車両であり、未知の速度を走行するのに故障が少なく、基本的に安全な車両であったこと、そして多くの人の人生に何らかの形で登場すること。いろんな意味で稀代の名車であると思います。

 この0系、11月30日の「こだま659号」、博多南駅18時37分到着で通常の営業運転を終了します。日本の鉄道史に大きな影響を与えたこの車両、引退のその時まで快適に、そして安全に走り続けてほしいと思います。

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コメント

 東京都区内に住んでいると身近に非電化路線がないもので、キハ58系には、JRの大抵の非電化路線に行けば嫌でも乗れる車輛という印象がどうしても強いです。今や、そこまで数を減らしていましたか…。

 そして、間違いなく伝説の車輛であり続けるであろう0系電車。通常運転のラストランは、意外にも博多南線でしたか。
 博多南駅といえば、開業まであと2年少々に迫った九州新幹線の線路から、少し逸れた所にある終着駅ですね。新幹線の代名詞的な存在であり続けながら、青森県から鹿児島県まで新幹線が縦貫する歴史的な瞬間を目前にして姿を消してしまう0系の最期を、象徴している感じがしました。

投稿: ゴエン | 2008/11/07 21:54

本当に、どこへ行っても1両くらいはいるだろうと思っていたキハ58系なんですが、気がつけばいつの間にやら風前の灯の状態です。知らない間に世代交代が進んでいるんですね。現在、ジョイフルトレインに改造された(グリーン車扱い)もの以外で、定期列車で乗れる可能性のある車両は、

JR北海道 0両
JR東日本 5両
JR東海  0両
JR西日本 6両
JR四国  0両
JR九州  6両

となっているようです。一時はグループ全体で1800量を超える両数を維持していたようですが、それを考えると寂しすぎる両数です。

そして0系ですね。定期列車終焉の地は、博多南だそうです。言われてみますと、今の0系の立場を象徴しているような駅ですね。新幹線ネットワーク完成を見ることなく0系がいなくなってしまう、ひとつの時代の区切りを感じずにはいられません。淋しい限りです。

投稿: Yokochan | 2008/11/08 19:31

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