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2010/09/21

大阪のおっさん、後ろ髪引かれる。


◆9月9日(木)

 実は台風typhoonが通過していたのですが、翌朝ホテルの窓を開けてみると、入ってきたのは雨ではなくて日の光でしたsun本人を知っている人は意外に思うかもしれないのですが、実は割と晴れ男だったりしますsun

 で、今日も日程は緩やかなんですよ。最終的には宿泊地である糸魚川に到達すればよいだけ。ここからなら信越本線+北陸本線ですぐの距離。とても1日使う日程ではありません。で、昨日気になっていた長野電鉄のリンゴ塗装の電車。これも稼働している2本中、1本は10時前に入庫しちゃうんですよね。撮影するにはちょっと非効率です。

 そこで、やおら頭をもたげてくるのがアルペンルートでの室堂の残念だった天候cloud。アルペンルートのケータイサイトを見ていると…

 室堂…sun 気温11℃(午前7時現在)

 …flair 山の天気は変わり易いとはいえ、これは行けるんじゃないかえ?

 しかしここは長野市。アルペンルートに行くには松本まで出ないといけないのかと、行きにもらったアルペンルートのガイドを見てみますと…

 ありましたよ、長野発信濃大町経由扇沢行き特急バスがsun何てタイムリー!というか、「何てタイムリー!」と思うということは、今典型的観光客の思考&行動なんでしょうね、多分。でもそんな旅もいいです。普段の旅が変ですからsweat01それ以前に、「長野まで来たことの意味」は、今ここで自分に問わないことにしますcoldsweats01

 ということでアルペンルート経由糸魚川行きに決定!やってきました、長野駅東口。ここでシートに座ってしまえば、次に降りるのは扇沢駅です。所要2時間弱。やはり超有名観光地、とことん便利にできています。

 さてホテルを出て2時間後、ワタクシは扇沢に居ました。

P1000719

 すごくいい天気です。期待持てますねpaper

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 改札、誰もいません!平日なので、バスが出た直後はどこもこんな感じ。期待持てます!晴れている。空いている。このアルペンルートにおいて、これほどの贅沢があるでしょうか。1本遅らせ、一番前の席に陣取りました。

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 しかし、いつ見てもこの光景は違和感ありますね。併用軌道の線路上をバスが無理やり走っているような錯覚に陥ります。

 ついでなので、バスの交換シーンを上下で録りました。

 さて、扇沢駅に着きますと、改札は行きと同じだったのですが、改札を出てから違う方向に誘導されます。来る時は正面から来たのですが、今日はすぐに右折れします。待っていたのは急な階段!予想外に現れた長い階段なのでちょっと面喰いますが、とにかく登ります!登ります!しっかし、これだけ登ってどこの出口に出るんだろ…と思ってましたら、一番上にあるレストハウスの中でしたhouse行きに来た時は筋肉痛で登るのを諦めたところです。行きに来た時は、上がるほどの人数以上に上から人がガンガン降りてきたので不思議に思っていたのですが、そういうことだったんですね。納得coldsweats01ということで、晴れて最上段から撮影のダムです。

P1000728

 黒部ダムは先日ゆっくり回ったので、ここは今日はスルーです。すぐに歩いて黒部湖へ。

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 何となく混んでいるように見えますが、右側は団体、一般が並ぶ列はすごく短い…。意味なく嬉しいです!ぱぱっと黒部平まで行ってしまいます。

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 黒部平からの後立山連邦の眺めです。ここも行きは曇りだったんですよ。今日は見違えるほどの青空。ここまで印象が違うものなのですね。山は面白いです。

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 ロープウェイで更に上がって大観峰駅からの眺めです。行きに似たような構図で撮ったのと見比べてみてください。ここで、本当に折り返してきてよかったと思いました。でないと、僕の中でのアルペンルートは、半分がどんよりした風景のままで終わるところでした。んでもって、ずーっと印象が続くんですよね、「アルペンルート=何かしらんがよくどんよりしている」って。そう考えると、やっぱりどんな状態の時に訪れるか、って大事だと思います。少なくとも今、この時期に訪れて「アルペンルートは年中どこもかしこも混んでいる」というイメージは崩れ去ったわけですから。

 さて、行きに忘れていたことがもう一つ。それはこれから乗る立山トンネルトロリーバスのことなんですが。あ、ちなみに立山トンネルトロリーバスの運転台も上げときます。こんな感じです。

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 何だか関電トロリーバスと限りなく似ていますね。時代的には関電のほうが先に登場していると思うので、こちらは共通設計とか、そんな感じなのでしょう。そういえば外観も角っぽいところなど、よく似てます。

 で、何を忘れていたのかというと。雷殿(らいでん)駅の確認なんです。今は途中駅がない立山のトロリーバス、かつては雷殿という途中駅(臨時駅扱い)がありました。ここに唯一つながる雷殿歩道が落石等で崩壊してしまい、1998(平成10)年8月10日に休止になっています。どんな駅か気になるのですが、この駅、平成に入っても営業していたというのに、恐ろしいほど画像や資料がないんです。立山登山のために設けられた駅だったようなので、駅で撮影する人は少なかったのでしょう。数少ないネット上の情報も、「真夏にストーブ」「入口にコウモリが」と、何だかそそられる内容で、資料のなさが想像力を掻き立てて、自分の中でそれはもう大変なことになっていたりcoldsweats01で、車内から見える範囲でも何とかその雰囲気を掴めないものか…と思っていたんです。

 でもって、いざ乗ってみますと、大観峰から少し走ったところに、Y字分岐がありました。日が差しているので、てっきり車庫線か何かだと思っていたのですが、これがどうやら雷殿駅に続くトンネルのようです。トンネルは長く続き、車内からはホームなどの様子をうかがい知ることはできませんでした。いやあ、チラッとだけ見せられると、余計に探究心が止められんようになりますやんlovely鉄道の日記念とかで、1日限定雷殿駅見学ツアーとか、やってもらえんやろかthunderはたまた、駅を出てすぐに崖崩れになっているわけではないでしょうし、駅近くの平地を展望台として解放できないでしょうか?そもそも平地がないのかなあ…。いずれにしても、気になる度合いは419系の寝台の上中段の中が今どうなっているのか(分かる人には分かる)のと同じくらい気になりますsweat01気になる要素って、両者似てると思うんですよね。

 と、何やらぐだぐだ書いてきましたが、とうとう本日の目的地・室堂に到着です。さてどん感じかなと思って階段登って外に出てみますと…。

 !!

 …ワタクシ、「美しさや驚きのあまり思わずたたずんでしまう」「そして形容が言葉にならない」という経験を久しくしていませんでしたが、それが両方同時に来ました。ほんっと、しばらく呆然と眺めてから、「あー…」という声しか出なかったんですよ。最初の風景は、これでした。

室堂駅出口からの光景

 どうですか?そして、

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 本当に、日本にこんなきれいなところがあったんだ、とさえ思いましたよ。まるでヨーロッパのよう(行ったことないけど)。一面緑の斜面に、大きな雲が流れて陰を作りながら進んでいく。画像を並べましたが、やっぱり実際に見てみてください。全然違います。素直に感動します。

Tateyama

 長野、もう少し早く出れば良かった。この日唯一後悔したことは、この1点でした。そしてここで唯一残念だったことは、雷鳥を見られなかったこと。いずれにしてもここでの時間は、この旅行中一番経つのが早かったような気がします。やがて麓から雲が上がって来、空が少しずつうす曇りになってきます。それとともに気温も下がってきます。これが立山なんですね。立山駅接続の終バスの時間は、もうすぐです。

 終バス間際の室堂駅。誰もいません。土産屋さんも続々と店じまい。

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 5人程度の乗客を乗せて、最終の美女平行き発車。さようなら、立山。バスの中でしばらくウトウトしてしまい、気が付いたらものすごい霧。雨も降っていたようです。やはり山の気候です。何百キロも離れたところを走っているような気になります。霧がやや切れた美女平駅に到着。

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 山の中、人気のない駅。灯りって人の気配がして、安らげるものですね。

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 今日、ここから出るバスはもうありません。改札も閉める支度らしく、駅員さんがあわただしく動き回っています。ほどなくこちらも最終の、立山駅行きケーブルの改札が始まります。発車間際、こちらもあわただしく10人ほどの駅員さんが乗ってきました。当直の方を残して、大半は山を降りちゃうのでしょうね。山の中に残される駅員さん、もし一人だったら、めちゃくちゃ寂しいんでしょうね…sad

 地鉄の普通電車に乗り換えたころ、日はすでに暮れかかり、外はすでに見えなくなりつつあります。それとともに再び心地よい睡魔が身を包み、気が付いたら富山駅に差し掛かる頃でした。

 これにて、(大阪から見て)逆アルペンルートをたどる日程は終了。最後に、国鉄色の特急「北越」が彩りを添えてくれました。

P1000788

 といいますか、まさかこの日のこの時間、富山に居るとは出発前は想像もしなかったんですけどねcoldsweats01

 本当に、今まで富山と長野のどこを見ていたんだろう。少なくとも今日、アルペンルートを訪れたことは、今までの富山県に対する印象を大きく覆すものでした。訪れて本当によかった。そう思った一日でした。

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コメント

 「珍しく定番観光地をゆく」の回を拝見して、折角あそこまで行かれたのに天気に恵まれなかったとは何とお気の毒な…と思っていたのですが…。

 室堂の絶景、結局ご覧になれたのですねsign01 おめでとうございますsign03(?)
 本当に、あの地で見る景色は天下一品ですよね。

 …と、ちょっと文章を手抜きしていますがcoldsweats01、実際にご覧になった方に対して、あの風光を文章でぐだぐだと表現するのは野暮というものですので。

 さて、雷殿駅ですが…私が通ったのは20年以上も前、それも、かなりの人数での修学旅行という超団体行動だったので、曖昧な記憶しかないのですが、トンネル内に張り付く様に設けられたバス乗り場(当時は普通のバスでした)に停車した様な、朧げな記憶があります。
 ただ、水滴で塗れた窓ガラスの向こうに内照式の駅名標が見えた記憶もあるのですが、ネット上にあった利用経験者の話を読んでみると、駅名標はなかったと思うと書かれているんですね。ですので、何が別の記憶とごっちゃになっている可能性の方が大きいと思います。coldsweats01

投稿: ゴエン | 2010/09/24 23:43

 もう本当に…何と形容していいか分からない美しさでした。いろんな意味で目から鱗でした。本当に、もう意地だったんですがcoldsweats01多少無理しても(あ、無理してないですね汗)、本当に行ってみて良かった、と思いました。

 雷殿駅の貴重なお話、ありがとうございます。僕も行くまでは、本線上にある駅なのかなと思っていたので、行きはトンネル壁面ばかり見ていて引きこみに気が付かなかったのですが、実際には分岐があって、どうやらその先に引き込み線みたいな形で駅があったようです。ただこればかりは行ったわけでないので、その先に駅があるのかどうかも確証が持てないのですが…。

投稿: Yokochan | 2010/09/25 19:47

 雷殿駅があったのは本線上ではないでしょうか…?
 アルペンルートのトンネルには、業務用や保安用と思われる分岐が随所にあるので、私こそ確証は持てないのですが、乗降客が多かったとは思えない登山客用の途中駅のために別線を掘削したとは思えません。
 Yokochanさんがおっしゃる、大観峰駅から少し行った所にあるY字分岐というのは恐らく、正確には、大観峰側から見ると「合流」ですよね? 現地の地形図(国土地理院のサイト http://watchizu.gsi.go.jp/ で閲覧出来ます)を見ると、坑口の1つが雷殿にあり、大観峰からのトンネルと合流しているのが分かります。
 分岐して再合流する形にはなっていませんし、駅に寄った後でバスがトンネル内をバックしたとも思えませんから、この坑口が駅の出入口で、本線上のバスを止めて乗降させていたのではないでしょうか。

投稿: ゴエン | 2010/09/25 21:43

 多分営業しているときに通ったことがある方の記憶のほうが、はるかに信頼性が高いと思われますので、おそらくゴエンさんのほうが正しいのだと思います。

 そうなんですよね。このトンネルほかに戻り口がないんですよ。予算上臨時駅のためだけに別トンネルは掘らないでしょうし、保安上もトンネル本坑内で常時バックが必要な線形態も変ですし…と思いはじめまして、困った時のYouTubeということで(笑)該当のものを探してみました。そうしますと、

http://www.youtube.com/watch?v=oZ4vBo3ruvQ

 このビデオの7:14あたり、トンネル左側壁が、1人が立てるくらいの幅に広げられていますよね。バス3両分くらいでしょうか。これが雷殿駅かもしれませんね。そしてY字分岐のトンネルは本坑よりも少し径が小さく感じられることから、やはり出入り口通路なのかもしれません。失礼しました。

 よく見るとプレハブ?みたいなのも見えますね。これが臨時の駅事務室だったのかもしれませんね。

投稿: Yokochan | 2010/09/26 10:26

 動画、拝見しました。
 よく見ると、小屋の手前にバス停のポールらしき物が映っていますね。その丁度向かい側にも、同じ様な物が壁面に張り付けられている様に見えます。

 そして、駅名標らしき物は…ない。coldsweats02
 ほら、私の記憶力なんて、そんなものです。coldsweats01

 とはいえ、記憶が完全な誤りでもなかったみたいで、安心しました。happy01
 というのも、その修学旅行では立山→扇沢(室堂→大観峰)の方向で移動したのですが、トンネルバスでは右後方の席に座っていて、「内照式の駅名標」らしきものは右窓に見えたと記憶しています。
 拝見した動画からは、雷殿の駅舎(?)や坑口は、この方向で乗車すると、進行方向右側に見えていた事が分かります。前にも書きました通り、何故か窓が水滴で曇っていて、外がはっきりと見えなかったと記憶しているのですが、トンネル内でバスが止まり、そこで右窓に何らかの光が見えたという記憶自体は、間違っていなかった様です。

 ご紹介頂いた動画を見た感じでは…駅施設自体は、改めて観察する程のものではなかったのかな? むしろ、駅に繋がる登山道の方が凄まじかったかも…。coldsweats01

投稿: ゴエン | 2010/09/28 21:41

 そうですね。どもバス停の看板が駅名標の代わりを果たしていた?ようですね。室堂から見て右側に待合室や駅務室と思われる小屋があるので、ゴエンさんがご覧になられた車窓右手の光は、この光だったのでしょうね。

 仰る通り、駅としてはトンネル駅のひとつで、降り立てないという現実が行きたい欲求を掻き立てているけれども、いざ降りてみるとそんなに不思議な駅ではないのかもしれません。現状では雷殿歩道をはじめとする、駅の外のほうがものすごいことになっているのかもしれませんね。

投稿: Yokochan | 2010/10/02 22:12

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